平屋は地震に強いのか?平屋の耐震性について解説します!
2022年11月15日
平屋を建てようとお考えの方は多いでしょう。
平屋には他の2階建て住宅や3階建て住宅にはない様々なメリットがあります。
今回はそのメリットの中でも平屋の耐震性や耐震性に優れている理由について解説します。
□平屋が耐震性に優れている理由とは?
なんとなく平屋は丈夫で災害にも強いという印象を持っている方は多いでしょう。
平屋の耐震性が高い理由は大きく2つに分けられます。
ぜひご自身の家づくりの参考にしてください。
1つ目の理由は平屋の構造はシンプルなため安定することです。
建物は主にその形状や構造によって地震への耐性の高さが変わります。
一般的に、その形状が四角形に近い建物ほど、倒壊する可能性が低く地震に強くなります。
一方で、その形状が四角形のようにシンプルなものでなく、複雑な形状になっている建物ほど、建物にかかる力が分散されにくいため、倒壊する可能性が高く地震に弱くなります。
他の2階建てや3階建ての建物と異なり、平屋の場合は構造がシンプルになっているため、力をうまく分散でき比較的地震に強い建物になっています。
2つ目の理由は建物自体が軽く、重心も低いことです。
重心が高いと建物の中心が地面から高い位置になってしまい、建物の揺れがより強くなります。
平屋は二階建ての建物と比べて高さが低いため、重心が低く比較的揺れを抑えられます。
また、建物の重量も二階建ての建物と比べて軽いため、地盤への負担が小さくなり、地震による液状化の危険性が低くなります。
□平屋の耐震性を高める方法
ここまで説明したように、平屋は他の二階建てや三階建ての建物と比較して耐震性が高いと言えます。
しかし、災害はその時期、規模どちらも予測できません。
そのため、少しでも耐震性を高めておきたいと考える方は多いと思いでしょう。
ここではその平屋の耐震性を高める方法について説明していきます。
1つ目は間取りをできるだけ正方形に近づけることです。
前述したように四角形に近いほうが建物にかかる力が分散され、建物が安定します。
そのため、間取りを正方形に近づけると、地震による振動にも耐えやすくなります。
また、家づくりの際に、デザインを重視して大きな窓を取り付けたり、ぎりぎりまで壁を取り除くと耐震性が低くなる原因です。
過度にデザインを重視した間取りにして安全性が低くならないように、デザイン性と安全性のバランスが取れた家づくりをしましょう。
2つ目は建物に耐力壁を使うことです。
耐力壁とは水平方向の力に対して特に強い特徴を持っている壁です。
そのため、耐力壁を多く使用し、適切に配置することによって、より耐震性の高い家づくりができるでしょう。
□平屋における地盤の重要性
ここまで平屋の耐震性の高さと、その耐震性をより高める方法について説明しました。
しかし、建物が強くても地盤が弱ければ、災害の際に大きな被害を受けることがあります。
災害に強い家づくりができたのに地盤が弱くて被害を受けたといったことがないように、ここでは平屋における地盤の重要性について説明します。
これを機に、家づくりの際は地盤にも目を向けると良いでしょう。
地盤が弱い場合は、平屋のような耐震性の高い建物であっても地震の揺れが建物全体に伝わりやすく、家が倒壊する可能性があります。
地盤の耐震性に対する重要性は公的な機関も危険視しており、2000年に改訂された建築基準法において、地盤調査が建物を建てる際に強制されるようになりました。
家づくりの際、地盤調査の報告にしっかりと目を通すようにしておき、その結果を考慮して良い家づくりを行いましょう。
報告による地盤の状態によっては、地盤改良工事といった専門家の力が必要な場合もあります。
地盤改良工事はその地盤の状態や予算によってさまざまな工法があります。
それが以下の3つです。
・表層改良工法
・柱状改良工法
・鋼管杭工法
この中から、ご自身の土地や地盤、予算などの条件に合ったものを選択しましょう。
選択の際に参考になるよう簡単にこれら3つの工法についてご説明します。
1つ目の表層改良工法は、セメント系の材料と地盤部分にある土を組み合わせることで地盤強度を高められます。
メリットは、工期が短くすむことです。
そのため、少しでも早く家を建てたい人にはおすすめです。
2つ目の柱状改良工法は、地盤にあけた穴に現地の土とセメント系の材料を混ぜたものを流し込み、その穴に柱上の支えを差し込むことで地盤を強化します。
地盤改良工事の中で最も用いられる工法です。
3つ目の鋼管杭工法は、鋼管を支えとして使用します。
この3つの工法の中で最も地盤強度を高められます。
しかし、戸建ての家で使用するのはあまり一般的ではありません。
□まとめ
今回は、平屋の耐震性や耐震性に優れている理由について解説しました。
災害に強い家を建てて、少しでもマイホームの寿命を長くしましょう。
津山市、勝央町周辺で家づくりを検討している方は、ぜひ当社にご相談ください。